2011年8月21日日曜日

ご報告■お手紙をいただきました

岩手県大船渡市では、市立越喜来小学校(今野校長)と市立崎浜小学校(千葉校長)が、市立甫嶺小学校(高橋校長)の校舎の一部を借りて勉強しています。
3校の校長先生と越喜来小学校3人の児童からお手紙とメッセージをいただきました。誠にありがとうございます。

<校長今野様、校長千葉様、校長高橋様より>
東日本大震災ではひとかたならぬ心温かいご支援をいただきました。子供たちはもとより、教職員、そして保護者をはじめ地域の方々みんなが感謝の気持ちでいっぱいです。
越喜小学校の校舎は、まだ鉄筋とコンクリートのみの残骸となって風雨にさらされており、広かった校庭も今や校舎3階以上の高さもある瓦礫置き場となってしまいました。崎浜小学校では、体育館が損壊し使えない状況にあります。また、越喜来地区、崎浜地区、甫嶺地区では、どこも海岸沿いは集落が損壊し、震災の爪痕の深さを物語ったものとなっています。その光景を見ると、どうしても泣きたい気持ちになってしまいます。現実を受け止めながらも、早くあのときの恐ろしさを少しでも記憶から遠ざけたいところですが、目の前に広がる光景はなかなかそうはさせてくれません。
今、3校の子供たちは、比較的学校が無事だった甫嶺小学校で仲良く一緒に勉強しています。最初は、子供たち同士も職員同士もどことなく関係がぎこちなく寡黙にさえ思えたのですが、次第にうち解けるにつれて、本来の明るさを取り戻し、毎日元気に過ごしています。
一つの教室に、3校の子供たちが3校の先生に教えられるというのは極めてレアなことでしょうが、仲間が増えたことや様々な気持ちをリラックスする教育の場での取り組みに加え、皆様方をはじめとした国内外の多くの方々のお手紙等様々な形によるご支援が支えとなって今日に至っております。
地域においても、災害に強い街づくりについて議論が進み、大人段階でも復興への道筋をつけようと様々な取り組みが始まりました。
私たちは、皆様からいただいたご支援やご恩を絶対忘れません。必ずやこれまで以上の故郷「越喜来」をつくっていくつもりです。そして、この受けたご恩はいつか必ずお返ししたいと思います。

<越喜来小学校6年 平田このみ様より>
だんだん暑くなり、夏らしくなってきました。みなさんはお元気ですか。今はふつうに勉強などもしているし、校庭で友達と、楽しく遊んだりしています。
今、学校では、勉強がむずかしくなってきたので、全教科の勉強をがんばっています。
一番楽しいことは、休み時間にみんなと仲良く遊ぶことです。勉強できるのも、私達を支援してくれたみなさんのおかげです。ありがとうございました。
これから、もっともっと暑くなります。お体に気をつけて元気でいてください。私達もがんばっていきたいと思います。


<越喜来小学校5年 及川日向子様より>