2011年4月13日水曜日

落合恵子■4月13日 Journal of Silent Spring

大震災、そしてわたしには人災としか思えない原発事故について、
取材を受ける機会が多い。先週は、ジャパンタイムズの記者の
かたとお目にかかった。女性である。

お互い向かい合って話をしながら、ふっと言葉が途切れた
彼女を見ると、涙ぐんでおられる。
「涙ぐんで、それでどうなる!」と聞かれれば、どうにもならない
ことは充分承知だが。人として、自らの非力を痛感する現実の前で、
それでもなお「人であろうとする」その姿勢には心から共感する。