2011年4月19日火曜日

落合恵子■4月19日 Journal of Silent Spring

福島第一原発の暴走を報道するニュースを通して、
おおかたのわたしたちは、「SPEEDI、スピーディ」
という大気中の放射の濃度や、そこに暮らすひとびとの
被曝線量等を予測するシステムについて知ったはずだ。
「SPEEDI」は、「緊急時迅速放射能影響予測ネット
ワークシステム」のことだそうで、簡単に言ってしまえば、
放射能の影響を予測するシステムと言ってもいいだろう。
ところが、100億以上もの巨額を投じてつくられた
このSPEEDIの、放射能予測の情報が、いっさい
公開されていないことを、わたしたちはどう解釈したらいいのだろう。
所管は文部科学省だが、その名称とは裏腹に、
スピーディどころか、「非公開」であるのだ。